反論したのは、二藤ではなく直樹だった。
「僕達が求めてる『楽しさ』っていうのが、売り上げを伸ばすことだとしたら?」
「え…?」
「確かに、全員そう思ってるっていうわけじゃないかもしれないけどさ。でも、何かを決めるには、何かを捨てないとね。」
こうして、俺達のクラスの模擬店は、喫茶店に決まった。