教室に入ると、凪沙が泣いていた。隅っこで、1人で(と言っても、凪沙しかいなかった。早く来すぎたらしい)。
「どうした?」
「七尾さんが…自首したんです…。」
「!?」
「夏合宿の時に、私の頭を殴ったからって…。」
まさか、まさかだった。いずれ捕まるだろうとは思っていたが、まさか、自首とは思ってもみなかった。
今はただ、凪沙に何かしてあげたかった。だから、俺は…。