目の前の君の姿は現実なのだろうか?呼吸が心音が早さを繰り返す
次々と流れ出す汗が僕を頭が真っ白にさせる

なにもない空間の中に僕は立ち尽くすその様な感覚にとらわれている


公園のブランコはゆっくりと風で靡く
揺れることのない君の白ワンピースの裾は赤く染まっていた

「柚由っー!」

綺麗な赤毛をしている君を抱きしめる
右肩のない血だらけの君
僕は涙を君に注ぐ、奇跡で、君は目を覚ますんだって思っていたが、君の体は正直で熱がなくなる君は体を無駄なことをする僕は君に嫌わるのかもしれないが、ただ、抱きしめる。

ただ、ひたすら抱きしめる

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夏、
時計は6時半をさしていた
僕は嫌々ながらも起き上がり太陽の光をあびる

なんか、変な夢を見た気がしていた
幼馴染みの見たくない光景

「太陽?おはよっ、下で待ってるからっ」

太陽の眩しさで良く見えないが確かに君の声がした
幼馴染みで、カーテンを開けると飛び移るとこのできる、きみの部屋との距離
それだけだけど、その事実がたまらなく
愛おしいと思ってしまう

「おはよっ柚由、今起きた。すぐ行くからっ」