無口な彼女





中は、シンプルな部屋だった。



顔に似合わず派手じゃないんだな。



「ヒヨリ、ココ座ってー!」



澪にそういわれて、ソファーに座る。



男は、台所からお茶を持ってきてくれた。



「ありがとうございます。」



「いいえー。」



「えー、お茶?酒飲みたい」



「オマエ、未成年だろ、飲ませねえよ。」



まあ、ごもっともだ。



わたしも、よく酒は飲むけど



「あ!ヤス、自己紹介!」



澪がいきなりそんなことを言い出した。



…ヤスって、電話で言ってた…。



「あぁ、俺、桜木康則。んー、18、あーヤスって呼んで?」



ふにゃっと笑うヤスさん。



どこか澪に似てる。



「…私は慶名ヒヨリ。」



「ヒヨリって呼んでいい?」



「…別に。」



「…あ、ヤス、ヒヨリはツンデレだから!」



澪がケラケラ笑いながら言う。