あ!
私は立ち上がった。
「そっか、はじめましてだね。
私は高槻あやめっていいます。よろしくね。」
そうだった、美湖から話は聞いてたけど、
海人くんと会ったのは初めてなんだ。
「あー、お前があやめか!」
ゴン!
鈍い音がしたと思ったら
美湖が海人くんの頭をグーで叩いていた。
「ってえ...!」
「あんた、初対面の人によくそんなこと言えるわね...。私の友達だし。」
見ると美湖は
今まで見たことも無い怒った顔になっていた。
「うわ、ねーちゃんが怒った!」
ダダダダッ
おいかけっこしてる。
楽しそうだな。

