空を見上げれば

「ねーちゃん、誰か来てんのー?」


ドアが勢い良く開き、


大きな声が聞こえる。



私は、びっくりして尻もちをついた。



「痛あ...」


顔を上げると、


「海人くん!」


まんまるな目をして口をぽかんと開いている


美湖の弟がいた。