「……い、委員長…?」 唇を離した委員長が、 ちょっと悪戯っぽく、微笑んだ。 「…そういえば今日はハロウィンだったな」 「そ、そうだけど…?」 「…ふーん、そっか」 委員長の腕が腰にまわって グッと強く引き寄せられる。 「い、委員長!?」 「Trick or kiss?」 「は、え?」 「……選べよ」 いつもより数段甘いテノールボイスが あたしの心臓を、悪戯に刺激する。 そんなの 答えはもう、ひとつでしょ? 「…キス」 答えた瞬間、降ってきた唇は お菓子より 何百倍も何千倍も、甘い。