僕はあなたを許さない

「ただいまー」

愛に連れられて、家にいった。

「いらっしゃい。」

出てきた女は、幸せそうに微笑んでいる。
忘れない。あの女だ。

少し老けたけど、あの女だ。

「こんにちは。」

挨拶をした僕を見て、少し顔を引きつらせた。

けど、また微笑んだ。

「お父さん〜いらっしゃったわよー」

女が叫ぶと

「おぉ〜」

と返事が聞こえた。

変わってないね。

その声、耳障りな声。

今すぐ両耳をふさぎたかったけど我慢した。