怪我の巧妙

「ナイス!よーし、次は一本で決めていこう!これで最後にするよ!」

渚の声が響き渡った。

バシッ!

渚のナイスプレイで準決勝に勝てたのだが…。

挨拶のあと、渚は水を飲んでみんなを話していたのだが、足の痛みに気付いて立ち上がった。  

「先輩、どこ行くんですか?」と、後輩の一人が言った。  

「うん?ああ、ちょっと保健室に行ってくるわ。なんか久々に足の調子が変だし。大丈夫だよ。そんな深刻なもんじゃないから。成美先生の手当て受けてすぐに帰ってくるよ。次の試合まで時間ちょっとあるから、少しでも御飯食べてた方がいいよ」

渚はそう言うと体育館を出て、校舎に歩いて入っていった。

そして保健室の前までくると、ドアをノックし、  

「失礼します!」と入っていった。

中にはもちろん隼人がいて、ゆっくりこっちを振り返った。  

「渚…!また怪我でもしたのか?」  

「やめてよ、先生。今怪我なんかしても私は絶対出るよ!ただそれの予防っていうとこかな。あの時の足の痛みを感じたから、どうかしたかなって思って。診てくれる?」