怪我の巧妙

渚はおろされたままの体勢で、隼人が出ていくのを黙って見ていた。

隼人が出ていったあと、渚は視点の合わない目で今言われたことを含めて、今までのことを考えていた。  

「…はは…。先生が怒るのも当然か…。私ってばかだよなー。自分でもだめって分かってるのに、なんか試したくなるって言うのか、無理をせずにはいられないんだよね。誤りたいなー…でもこれ以上なんかやったら見捨てられそうだし…。先生を待ってようかな。先生、きっと来てくれるよね。…もし来てくれなかったら、私、どうするんだろう…」

渚はそんなことを考えながら無理して疲れた身体を休めた。