「先生、私、なんかうれしい。先生も同じ気持ちだったことが わかったからっていうのもあるけど、こんな恋でも芽生えるんだってことがうれしいのかも。私はね、先生の医者としての魅力、思いやってくれる優しさ、厳しさにも魅かれたんだよ。私も先生と生徒の関係なんてどうでもいい。先生といたいだけ…」

二人は自分の気持ちと相手の気持ちを確認して、理解した。

ベットの上とその脇のシルエットがゆっくりと距離を縮め、やがて1つになった。

隼人はしっかりと、でも優しく、渚のけがが痛まないように、抱き寄せた。

二人はそのまま10分はお互いに話さず、ただただお互いの温度を感じていた。

そのあと2人はゆっくり離れ、隼人が話しだした。