怪我の巧妙

20歩も歩いただろうか。

渚はとうとう痛みとの戦いに力つきて、その場に倒れ込んだ。

倒れる時の衝撃は手足の両方に打撃を与えた。

その痛みは渚の予想をはるかに超えたもので、もはや渚の身体に感覚はなかった。

渚はそのまま気を失った。

その渚を見つけたのは隼人だった。

隼人が発見したのはおよそ1時間後のことであった。  

「おーい、渚!入るぞ」

隼人はノックをしてドアを開けた、が、ベットの上に渚の姿はなかった。  

「渚?どこに行ったんだ?レントゲンだったかな、今日は?いや、まさかな。あのけがはどんなに短くても3ヶ月はかかるからな」

隼人はそう言いながらも病室に入っていき、そして倒れてる渚を見つけた。

隼人は見つけるや否や渚のもとに駆け寄って声をかけ続けた。