怪我の巧妙

そこから起き上がろうとした渚は足の痛さに声を上げた。

「いっ!…あーいた。足、ねんざでもしたかな?…あ、成美先生」

廊下のはしから見えた成美先生を見て渚は声を上げた。

「ん?お前か、階段から落ちたような大きな音を立てたのは?…あ、お前、俺のクラスの…」

「そうです。早見渚です。へへっ!またやっちゃった。先生、私ドジなんでよろしくお願いしますね」  

「ばか!自分がドジなことを自分で認めてどうする?お前、よくこんなハデなことするのか?」

と隼人は苦笑しながら聞いた。  

「そうですね。ここまでハデにはしませんけど、小さなけがなら毎日です」

渚は恥ずかしいながらも笑って話した。