怪我の巧妙

一体誰がこんな事態を想像できただろうか。

説明のために長くなってしまったが、実際この全ては一瞬で起こっているのである。

コートがざわめき、渚自身その時は痛みを感じなかった。

ついていた右手を支えに起き上がろうとしたが、手首に激痛が走りまた倒れてしまった。

足を動かして立とうにも、渚は足を動かすことさえできなかった。  

「成美先生を呼んできて!早く!」

顧問の先生は異常に気付き、1人の子を保健室まで走らせた。

そして審判と同時に渚のもとに駆け寄った。

渚の身体に異変が起きてることは分かるものの、変に触ることは症状の悪化を意味する。

2人は隼人が来るまで他の刺激を与えないたよう渚を守ることしかできなかった。

一方、保健室に走っていった子はドアを開けると同時に叫んだ。