怪我の巧妙

次の日の試合は勝ち続ければ6試合もあるということだった。

しかし、渚は1試合目からいけると思って飛びついたボールは渚には高すぎて、ひどい突き指をしてしまった。

あまりの痛さに渚は一時コートを離れなければならなかった。

しかしこんなことで引き下がるような渚ではないことは、これを読んでる皆さんならお分かりだろう。

試合が一時中断され、渚とスペアの人が出ようとすると、  

「いいよ、私が出るから」と言って止めるのである。

チームの子が何を言おうと、先生が止めようと渚は言うことを聞かなかった。

呆れてチームの1人が隼人を呼びにいった。  

「成美先生!早見さんが突き指しちゃって。なのに言うこと聞かないんです。先生、早見さんと仲がいいから。なんとか止めてもらえませんか」

隼人は聞くとすぐに、体育館に走り出した。

重いけがじゃなければいいが…。

そう思いながら隼人は会場に向かった。