怪我の巧妙

次の日から渚の戦いが始まった。

まず食事は食べられなかったので栄養を点滴で取り、臓器の機能回復のために、いろいろな検査も行なわれた。

もちろん外傷はひどいところを重点的に薬をぬったり包帯が巻かれたりと、かなりカバーされていた。

そして渚の一番の問題は心肺機能の低下というので、胸には心電計を取り付けられ、2、3時間置きに隼人による血圧測定があった。渚が隼人と話せる時間はその時だけで、あとの時間、隼人はどう拒食を治すかという問題に悩まされていた。

若さに助けられ、渚の臓器も外傷の回復も割合早く終わりそうであった。