怪我の巧妙

その2週間後、渚はバレー部に入部した。

筋は悪くなかったので、すぐに上達していった。

サーブが得意だった渚はその才能をますます開花させて、

すぐにピンチサーバーとなるまでになった。

他のことでもタイミングを合わせられるし、程々にはできるというので、

7月の先輩の引退試合ではスタメンとなっていた。

ポジションはライトで簡単な場所ではあったが、渚の活躍は目覚ましいものがあった。

徹もりんも見に来ていたのだが、またしても渚はけがをしてしまった。

外傷はなかったのだが、滑り込んでボールを取ろうとした時、

同じようにボールを取ろうとしたメンバーの1人のひざを胸にぶつけてしまったのだ。

ぶつけてしばらくは痛かったものの、仕方ないものとして試合に臨んでいた。

しかし異変は起きた。昼休憩の時、りんや徹と御飯を食べながら雑談していた時だった。