ショウジ「三番手は俺だぁぁぁ‼︎
鬼のショウジ‼︎参る‼︎」
空牙「フン。鬼ね。
親父のがよっぽど鬼だったよ。
次はこっちから行くぜ」
ダダダダダッ
バシュッ‼︎
(空牙はショウジを目掛けて走り
ショウジの首に剣を振る)
ショウジ「こんなもの‼︎
避ければなんの問題もなく
更にカウンターもだせるのだ」
ピタッ
ショウジ「な....なに‼︎」
(空牙はショウジの首を狙って剣を
寸前で止め、
手首を回転させ、
下からアゴを目掛けて剣を振る)
ショウジ「フェ.....フェイントだと?」
ズバンッ‼︎
(アゴから鼻に向けて斬る)
ショウジ「くっ‼︎」
ヒュッ
(後ろに避けるが、反応が遅れた為
アゴ先は斬られる)
空牙「ちぇ。」
ショウジ「危うく殺られるところだった。
うかつに近づくと危ない。」
空牙「用心深いねぇ。
そんなに警戒できんなら
悪さやめて
いっそのこと
用心棒にでもなりゃいいじゃねえか。」
ショウジ「だ、黙れっ‼︎
うぉぉぉぉりゃぁぁ‼︎」
(空牙を目掛けて走り、
剣を抜く)
バシュ‼︎
(首に斬りかかる)
スカッ
(ひらりと空牙はよける)
ショウジ「想定内だ‼︎
もう一発‼︎
せぇぇぇぇい‼︎」
(空牙の足を目掛けて
足払いを試みる)
...................が
空牙「よっと」
(すかさず高くジャンプする)
ショウジ「た、高い......
なんだこの高さは..........」
空牙「くらってろ......
空技.....三ノ手奥義.....
空烈斬‼︎‼︎」
ショウジ「は........はや....避け...」
ヒューーーーーン
スパーーーーン‼︎
(空高くから、ショウジの頭一点を
狙い剣を振る)
ショウジ「ぐわぁぁぁぁぁ」
(頭から血を吹き出し
崩れるように倒れる)
空牙「弱ええ。」
卍「三人共やられたか.........
仕方が無い。
俺が参ろう」
空牙「次はお前か、ハゲ頭」
卍「ハゲだと?俺様の名前は卍(マンジ)
モンジとよく名前を間違えられるが
モンジとは双子の兄弟で、
俺が兄の卍だ‼︎」
空牙「マンジだか、パンチだか知らねぇが
さっさとかかってこいよハゲ」
卍「ふっふっふ。
テツさんに出番が回る事は無さそうだ。
なぜなら俺がお前を倒してしまうからだ。」
空牙「御託はいいからさっさとこい。」
卍「参る。」
シュンッ‼︎
(ものすごい速さで空牙の後ろに回る)
テツ「ふん。卍の奴、あれをやる気だな」
バッ‼︎
(剣を使わず、両手でプロレスのように
後ろから空牙の腹に手を回し
ガッチリ掴むのであった。)
空牙「なにっ‼︎」
卍「武士とは....... もののふ を指す言葉だ。
別に剣士だけが武士では無い。
闘う者は全て武士なのだ。
では、そろそろ消えてくれ」
空牙「ぐっ‼︎ なんて馬鹿力
出しやがる‼︎
油断した......ほどけねぇ‼︎」
卍「おりゃァァァ‼︎」
(空牙を捕まえたまま、
空高くジャンプし、
落ちた時、
空牙の頭が地面にめり込むように
体制を反転させる。
そのまま一気に地面に頭から付き落とすのだ)
空牙「く....くそ.....しまっっ」
テツ「もう外せないぞ」
卍「遺言はあるか?」
空牙「はんっ!舐めんじゃねえよ。
オラァァ‼︎」
ゴキィッ
(体は完全にキマッていたが、
手足の先だけは自由に動かせる
その時に、
卍の手の小指を折ったのだ)
卍「ぐ.....ぐわぁぁ‼︎い.....いて....」
バッ
(骨が折れた痛みで空牙は解放されたのだ)
スタンッ
スタンッ
(二人共、無事着地する)
卍「く、くそっ‼︎」
空牙「ふぅ。
いくぜ。」
ヒューーーーーン
ヒューーーーーン
ヒューーーーーン
ヒューーーーーン
(なんと空牙は、剣を八の字に回し始めた)
卍「な......なんだそれは.........」
空牙「もう遅せえよ。
剣技.......五ノ手.........」
ヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュ‼︎
(物凄い速さで剣を八の字に回す)
卍「に...........逃げ.......」
ダダダダダッ
ビシュシュシュシュシュシュシュ‼︎
(一気に距離を縮め、
八の字に相手を連続で斬りつける)
空牙「奥義......八旋龍極斬‼︎‼︎」
スパァン‼︎
(トドメの一撃)
卍「ぐわぁぁぁぁぁ‼︎
が......がはっ........
バタン」
(全身から血を吹き出し倒れる)
テツ「どうやら四人共やられたらしいな。
俺が出る必要があるようだ。」
空牙「お前、テツとか言ったな。」
テツ「ああ。」
空牙「お前の言う、
影何とかってどーゆう奴やつなんだ?」
空牙「正直に言おう.........
俺ら五人は元々影丸さんを
憧れてたんだ。
まぁ今もだがな。
俺らは卍以外、武士の中でも剣士を目指していた。
影丸さんは物凄い強い剣士であり、武士だ。
卍のやつは、剣には興味なかったが、
影丸さんの人柄に憧れていた。
そう。
影丸さんは優く、正義の お人だった。
だが、
そこにこの国 "日本" で
1番強いと言われる、
悪の剣士
あだ名しかわからねぇが
確か.... 神がかった強さから、
"神(シン)"
と、そう呼ばれていた。
そいつの影響で影丸さんは変わってしまったのだ。
圧倒的な力の差。
神には逆らえない事を知った影丸さんは
心を鬼にしたのだ。
人を殺め、
己を限界を極めつつある。
今の影丸さんは、人知を超えた強さを
持っている。
子供の頃から、ヤンチャ好きだった俺らはそんな影丸さんがカッコ良く見えた。
当然弟子入りしたが、
断られたあげく、
殺されかけた。
だから、影丸さんの、精鋭部隊ってのは嘘だ。
俺らが勝手に憧れて、
勝手に名乗っているだけだ。
このままお前が、
パドラの町に行くと、
必ず、影丸さんと接触する事に
なるだろう。
だが、俺ら五人衆は影丸さんに
常に正義で
かつ
最強で居てほしいのだ。
そしていつの日か
あの "神" を倒してほしいのだ。
だからパドラの町に近づく
邪魔なザコ共は、俺たち五人衆が
斬る。
現在、
影丸さんは指名手配になっているが、
今はパドラの町で隠居している。
当然追ってくる奴らは多い。
影丸さんを影で守るのが俺らの使命だ。
おっと......喋りすぎたみたいだ。
空牙「なるほどな。
思ったんだけどよ。
お前らが信じてる影丸ってのは
最強なんだろ?
別にお前らが守んなくても、
影丸ってのは負けねぇんじゃねえの?」
テツ「ここのところ、人を殺めちまった事で、興奮状態が続いてるんだ
俺らも出来れば、人殺しを見るのは、
気持ち良い物ではない。
追っ手を増やせば、
影丸さんは
また人を殺してしまうかもしれないのだ
そうなりゃ、賞金額がまたハネ上がり、
当然、
追っ手も 増える。
まさに、
キリがないのだ。
だから俺らがここで、守ると同時に
影丸さんを人殺しから、
目を覚まさせてくれる男を
探しているのだ。
見たところお前は強い。
何をしにパドラの町に向かうのだ?」
空牙「別に?俺の旅だ。勝手だろ?」
テツ「ああ。だが、
なんの為に旅を?」
空牙「宇宙一強い、大剣豪になるため」
テツ「な、う、、、う、、、
宇宙一強い、大剣豪だと?」
空牙「ああ。なんか文句でもあんのか?」
テツ「い、いや、お前なら
影丸さんの目を覚ませられるかもしれない。」
空牙「んな事は俺が影丸と会ってから決める事だ。
お前に物頼まれる筋合いはねぇよ。
一応、俺、
今襲われてんだし」
テツ「ああ。
どうやらお前は、影丸さんの追ってでは無いようだ。
この道を開け渡そう。
だが、一戦......
俺と剣を交えてくれ。
本当に、
お前が、影丸さんの目を、
もし覚ませてくれる
となれば、
それが本当に出来る実力者かどうか。
それほどに、
影丸さんは、
強い‼︎」
空牙「いくら話し合っても、
戦うことには変わりねぇみたいだな。
よし.........ちょっとだけ
本気でやってやるよ........ 来い」
テツ「なんだと.......
今まで
本気は出しちゃいなかったってのか......
まぁ、いい。
では........参る‼︎」

