うろこ雲にキレイなオレンジ色が混ざって…


遠くにあるのに、手にとってみたく


なっちゃう感じ。


「空ってさ、もう少しで届きそうなのに
届かないよね。
……まるで、記憶みたいだな」


つい、そんなことを言ってしまった。



「星菜……?」


未彩は心配そうな…悲しそうな顔で


私の名前を呼んだ。


「そうだ、今日って○○伝説あったよね!
先週の続きだし、すごい楽しみ♪」


私は急いで話題を変えた。


この話は、したらいけないんだった。


とくに両親と未彩には…