「天野くんだ」


そんな先生の声で、俺は意識を教室に戻した。


いけない、いけない。


今は転校初日。


しっかりしないと。


それに、そう簡単に“セナ”に会えるわけ


ない。


まずは、こっちに集中しないと。


_______ガラッ


そのとき…


時間が止まったように思った。


だって、あれは……