「…な!星菜ってばー!!」


「わ!?
なんだ、未彩か…おどかさないでよー」


未彩は、ほっぺを膨らますと


イラッとしたような感じで言った。


「だって、さっきから何回も呼んでるのに
返事しないんだもん!」


「ゴメンってー!
あ…“ゆるしてにゃん?”」


私は、はやっていたアイドルのまねを


してみた。


「あははー!!
な、なにそれ、古いんやないのっ!!」


案の定、未彩は大笑い。


よかった!


「「じゃ、帰ろっか♪」」


私たちはそう言うと、帰途についた。