「咲斗いなくなってもう2年…か……。時間が過ぎるの早いね。」
「うん。咲がいなくなっても周りは進んでるのに、私だけ…なかなか進めない。」
「杏寿…。」
「あっ、ごめん。咲の話しようと思ってたわけじゃないの。暗い空気になっちゃったね。私なにか飲み物買ってくるよ。」
藍にはなるべく心配をかけたくない。
今までいっぱい心配かけさせたからこれ以上は心配かけちゃダメ。
自分に出来る事はなるべく自分でしなきゃ。
これ以上頼っちゃダメだ。
食堂の入口にある自動販売機でジュースを選ぶ。
真っ先に目に入ったのはカフェオレ。
咲、毎日カフェオレ飲んでたな。
『あーほんとカフェオレ美味しい…。誰だよ、カフェオレは3口で飽きるとか言ったやつ。』
そんな咲に付き合ってたら私までカフェオレ好きになったんだっけ。

