「なに、なんか仲良くなってない?」
「…凛くんに運んでもらってる間、私咲の名前呼んでたみたいで。それで凛くんに咲のこと話したんだよね。」
「え!咲斗のことを?」
藍は目を目を見開いて驚いた。
あたり前だ。
私が今まで自分から咲のことを話したことはなかったから。
「うん。でも…、最後までは言えなかった。いろいろあって咲とは一緒にいれなくなった、とだけ話したの。」
「そっか…。」
「でもね、凛くんが言ってくれたの。忘れないのと過去にとらわれないのは違うって。その言葉で私すごく救われた気がして…。」
「…なんか悔しいなあ。杏寿とずっと一緒にいたのに私はなにもしてあげられなくて、最近会ったばっかりの凛くんが杏寿救っちゃうなんて。」
藍…。
なにもしてあげられなかったなんて言わないで。
私が一番つらかったときそばにいてくれたのは藍だよ。
他の誰でもない。藍なんだよ。
「藍…。私藍のこと大好きだよ。」
「え?なによ急に。」
「つらいときもずっと一緒にいてくれてありがとうね!」
「安寿…。」
その後はふたりで涙目になりながら笑い合った。
藍にはいくら感謝しても足りないくらい感謝してる。
ありがとう。藍。

