愛する人へ今


コンコン


部屋のドアがノックされた。

誰だろう。
藍かな。



「藍ー?忘れ物したの?鍵あいてるよー。」

がちゃ


「…よ。」

「り、凛くん!」


入ってきたのは藍ではなく凛くんだった。



「ど、どうしたの?夕飯に行ったんじゃ…。」

「杏の様子が気になって抜けてきた。」



そんな…。


「で、どう?熱は下がったのか?」

凛くんはそういうと側に寄ってきて私のおでこに手を当てた。


「え…!あの、えっと…!」

「…さっきよりは下がったみたいだな。まだ顔は赤いみたいだけど。」


咲以外の男の子に触られるのは初めてでどきっとしてしまった。

顔が赤いのは熱のせいじゃないことくらい自分でもわかってる。
凛くんが急に触れてきたからだ。



「う、うん。それより凛くん。私のこと運んでくれたんだよね?ありがとう。」

「あー、うん。お前もうちょっと痩せろよな。重くて腰やられるかと思ったわ。」


「え!う、うそ!ごめん!」

「ふっ、冗談。」



あ、また笑った。
普段笑わないって蓮は言ってたけど結構よく笑う気がする。