愛する人へ今



「ねぇ杏寿、こうなったら私たちの班が一番に帰って来て、豪華賞品ゲットしよう!」

人一倍負けず嫌いな藍がいう。

勝負事ってなると藍は本当に燃える。



「そうだね!」



―――――――

――


私たちは先生から受け取った地図を片手に早速山へ向かった。


山といってもちゃんと道らしきものが作られていて、思っていたよりも歩きやすい。
これなら体力的にも大丈夫かもしれない。


「最初のポイントってどこ?」


「んっと…、あっちのほうかな。」





こうして、藍と蓮を先頭に私達は次々にカードを集めて行った。
ポイントで貰ったカードにはそれぞれ数字がかかれていた。




「あとはー…、最後のポイントだけだな。」

最初に比べれば疲れてきたものの、やっぱり最後となると気合が入るのか蓮は歩くスピードを速めてどんどん進んでいった。


本当に元気だな、蓮は。