ーーーリリリリリリン


「ん…。もう朝か…。」



ベットから起き上がり目覚ましを止める。

5月の初め。
今日からいよいよ三泊四日の交流研修が始まる。



「杏寿ー!早く朝ごはん食べちゃってー。」

「あ、はーい!」


急いで制服に着替え、荷物を持っておりる。


私達の班は結局男子4人、女子2人の班になった。
男女の人数が合わないから私たちの班は女子が2人になった。


蓮、凜くん、凜くんの友達の西城秋輝(さいじょうあき)くん、そして喜多くん。
女子は私と藍。


西城くんは蓮と凛くんのクラスメイト。

学校祭のミスターコンで優勝しちゃうくらいかっこいい男の子で、学校中の女子から人気が高い。
特定の彼女を作ることがないとか…。



私は話したことないけど、仲良くやれるかなあ。



「じゃ、行ってくるね。」




「気を付けてねー。」


「はぁーい。」




ーーがちゃ



「おはよー、藍……えっ!?」

「やぁ、おはよう。杏寿ちゃん。」

「…おはよう…杏寿…。」



藍の横には西城くんがいた。

な、なんで?


「さっきそこで会って…。なんかこの辺に住んでるらしいの。」



そ、そうか。

気付かなかった…。