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『杏ー、帰ろうぜー!』
『あ、咲。ごめん、今日は…『杏寿は今日、私とデートなの。邪魔しないでくれる?』
『はぁ?そんなの聞いてねーよ。』
『だって黙ってたもん。』
『お前なぁー…』
『咲斗だけの杏寿じゃないんだからね。』
藍は私の腕をしっかり掴んで離さない。
め、目が必死…。
『しゃーねーなー。咲斗、今日は俺とデートすっか!』
『なんで男とデートしなきゃなんねーんだよ。腕を組むな蓮!』
『いいわよー、蓮。絶対に咲斗の手を離すんじゃないわよ。』
『や、やめろ!離せ!』
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あれからだんだん落ち着いて、1ヶ月も経てば藍は私を(嫌々ながらも)解放してくれた。
今の藍はあの頃の藍に似てる。

