他愛もない会話をしながら昇降口に行くとそこには蓮がいた。
「あ、蓮がいる。」
「あ、おはよ!藍、ジュジュ!」
「おはよう。」
「おはよ。朝からテンション高いわね。」
「それは藍に会えたからじゃない?」
「はいはい。」
朝なのに、なんなんだろうこの温度差は。
藍はとにかく朝はテンション低いし、蓮は真反対だ。
どんっ
突然なにかにぶつかり、上を見上げた。
「…よ。」
「り、凜くん。おはよ。」
ぶつかったのは凜くんの背中だった。
「あ、凜。おはよ!」
「朝からうるせーよ、蓮。騒ぐな。」
凜くんも藍と同じで朝はテンション低いみたい。
蓮が高すぎるだけ?

