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昨日はあの後、蓮が上手く誤魔化しておいてくれたみたいで凜くんに変に気にされることもなかった。

もともとクラスが違うから接点もないし、私にとっては好都合だった。


「じゃぁ…、行ってきます。」


部屋に置いてある咲の写真に声をかけて出るのは私の日課になっている。

咲が亡くなってからは毎日だ。



がちゃ。




「あ、やっと来た。」


家のドアを開けると藍が立っていた。



「遅くなってごめんね。おはよ、藍。」

「おはよ。そんなに待ってないから大丈夫。」




これも私の日課。
朝はいつも藍と登校する。



学校までの道のりを藍と行くのはとても楽しい。