「な、なにが…?」
「凜の事!凜さ、あんまり人の名前ちゃんと呼ばないんだ。ジュジュが嫌なら俺凛にちゃんと言うから!」
「…。」
蓮は蓮なりに気を遣ってくれていることが伝わってきた。
でも、
凛くんに名前を呼ばれるたびに咲との思い出が上書きされてなくなっていきそうで怖いけど、凜くんが咲と同じ呼び方をするのはきっと何かの縁だから。
私強くなる。
「ううん。そのままで大丈夫。」
「え、でもお前呼ばれるたびにずっと咲斗のこと思い出すことになるんだぞ。」
「わかってる。」
「でも…。」
「杏寿がいいなら私、止めない。」
「おい!藍まで!それじゃジュジュが「でも。」」
「辛くなって耐えられなくなったらいつでも私達に頼っておいで。」
涙が出そうになった。
強くなるって決めたばっかりなのに。
「…そうだな。藍の言ってることは正しいよ。」
「ん?私間違ったことなんて一度も言ったことないわよ。」
藍も蓮も優しすぎる。
「ホントにありがと…。」
藍と蓮の優しさにまた泣けてきた。
いくら言葉で伝えても伝えきれないくらい感謝している。
ありがとう。

