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「……ぐすっ…。」
「泣きやんだ?」
結局泣きやむまでずっと居てくれた藍。
授業なんてめったにサボらない優等生なのに、午後の授業サボらせちゃった。
「ごめん…。」
「それは、もう聞き飽きた。“ありがとう”くらい言ってみなよ。」
「ありがと…。」
「よく言えました。どういたしまして。」
藍が親友でよかったな。
「あ、蓮からメール…。こっち来るってさ。」
「え、今?」
「うん。さっき空き教室いるって言ったから。」
「そっか…。」
それから数分。
教室のドアが勢いよく空き、蓮が入って来た。
「ジュジュ!」
いきなり肩をがしっと掴まれた。
「悪かった!」

