ここに咲がいればいつもの仲良し4人組なのにな。
結局私は、すぐ咲の事思いだして全然前に進めてない。
いつだって咲のことが頭から離れない。
もう、どうしていいかわかんない。
「どうしたの、杏寿?」
藍は俯いていた私の顔を覗き込んでいた。
「え、あ、な、なんでもないよ!」
「そう?ならいいけど……。また咲斗のこと考えてたのかなと思ってね。」
「え!」
誤魔化したのも一瞬で、藍に図星をつかれてしまいびっくりして椅子から落ちてしまった。
「ちょ、ジュジュ。何やってんだよ。」
「いたた…。」
「ごめん、図星だったみたいね。」
蓮も藍も声をかけてはくれるが助けようとはしない。
助けてくれてもいいのに。
「……なにやってんの、お前。」
ふと目を開けると、私は彼に見降ろされていた。
しかもすごいあきれ顔で。

