「もー…。カフェオレなんか買ってこないでよー。」

「だって…。」





私は自販の前で会った彼のことを二人に話した。




「…と、いうわけでカフェオレになりました。」


「10円はありがたいとしてさ…。普通勝手にボタン押さないでしょ。」


他の飲み物ならまだしも、カフェオレだから藍はかなりご立腹だ。

藍の目が怖くなって蓮に助けを求める。


お願い、気付いて蓮!


「……。まぁまぁ、そう怒るなって。カフェオレは俺が飲むから、藍はこれ飲めよ。」


蓮が渡したのは飲みかけのお茶。

でも、そんな飲みかけで藍は納得するわけないと思うけど…。



「し、仕方ないなぁ。」


あ、納得しちゃうんだ。

藍ってなんだかんだ言っても蓮が好きなんだから。