「あ、そうだ。はい、これ。」
私は買ってきたカフェオレを渡した。
「うげっ。なによこれー。私カフェオレ嫌いなの知ってるでしょ?」
「えっと、あはは……。」
そう。
藍は根っからのカフェオレ嫌い。
前はよく咲と言いあってたなぁ…。
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『なに!?カフェオレが嫌いだと!?』
『そーよ。前から言ってるでしょ。』
『お前、カフェオレに失礼だろ。謝れ。』
『はぁ?なに馬鹿なこと言ってんの。だいたいそんな変な飲み物誰が作ったのよ。すぐ飽きちゃうじゃない。』
『飽きねぇーよ!俺は三食カフェオレでも余裕だね。』
『うわ、そういうのホントやめて。あり得ないから。』
いつもこの会話聞いて蓮と二人で苦笑してたな。
この会話をする時の二人の必死な顔がホントおかしくておかしくて。
カフェオレのことでそんなに必死にならなくてもいいのに。

