莉音side

やっばーい。
運転手の今野さんに電話しよっかな〜?

よし、そーしよ。

トゥルル トゥルル トゥルル カチャ
『はい、今野でございます。
何々?はい。えぇ。分かりました!
今すぐ向かいます!しばしお待ちを』

今野さん優しいな〜。
確か、今野さん、結婚してたな〜。
奥さんが美人と噂だけど…
ま、いっか。

早く来て〜。寒いぃ…

『ねぇ?君何してるの?誰か待ってんの?』

『そうですが、何か?』

『そんなの待たなくてもいいじゃん!
俺らと遊ばね?』

イラッ
『いいですよ。ニコッ。
私の、遊び相手になってくれるんですよね?』
ボキッ ボキッ

手がなまってたのでならしてみた。

『え?何こいつ。強がっちゃって、
カッワイー。俺らに勝てるわけねーじゃん。』