「千尋おはよう」

もう8時半をすぎてるのにまだ5人ぐらいしか来てない。

「あっ知恵おはよー」

そんな状況にも気付いてない暢気な千尋。
賢くてサラサラな髪の毛にスタイルがいい。でも2つばかり残念なところがある。


「みんなは?まだ?」

「みんなって?…あ!」

知恵の席まで来るなり、何かを思い出したように目を見開いている。


知恵の質問でようやくクラスの6分の1も来てないことに気付いたみたいだ。


それはそう。
千尋は遅刻魔だから、いつもこの時間は学校に来ていない。
おまけに天然さん。

でも賢くて見た目が良ければ何でもokな世の中。


知恵はそんな千尋に憧れていたのだ。