孤独と嘘と愛に騙されて。


「 はは、そうかな? 」


上手く笑えてる?
本当はね嬉しくて仕方ないの。
その優しい瞳が...だから。
大好きだから。



「 っ、今日はありがとね!洋服選んでくれて。 」


試着を終え、
レジで支払いを済ませる。
私らしくない、
廉くんに選んでもらった服を買うことにした。
玲太に笑われちゃうかもなあ。
何その格好って。
きっと廉くんみたいなお世辞は言わない。


そう考えると
まったく正反対の男の子だと思った。
女の子に対してすごく器用だけど大好きな人には不器用な廉くん。
男女ともに愛されてていつも笑ってるお兄ちゃんみたいな玲太。
なんでこうも真逆なんだろう。


そしてなんで、
同じ時期にめんどくさいことが起きちゃうんだろう?
私だって器用じゃないんだ。
いつかばれるに決まってる。


...ほら。


「 あ、えっと、じゃあね! 」


急に急ぎだした両脚。
廉くんの声もまともに聞かないまま
私はビルの出口へ向かった。

なぜって?

だって



「 あ、廉! 」


廉くんが大好きな、
彼女が現れちゃったから。