何てことだ…!!



僕が魔法使いに憧れてる話をしている間に、聞き取りテストのCDを聞き逃してしまったようだ…(絶望)


なんて情けないんだ……ッ…






僕は激しく絶望した。




 
周りを見渡してみる。






















…?!



  




様子がおかしい。  



「止まっている…??」



何故か皆、びくりともせず動かない。


「なっ、何が起こっているんだ…!??」
  

僕は時計を見てみた。

「針が…動いていない?」

 

まるで時が止まったかのように、僕だけが動いている。


さっきまで話をしていた隆一も止まっている。


何が起こっているのかさっぱり分からない…!



その時、



?「初めまして、早谷川霧人君。」




突然女性の声が聞こえてきた。

神様のような、美しい声だ。

姿は見えない…。



?「突然の事態に、君は混乱しているはず…。申し訳ない。私の名前はセピア。」


「セピア…?」



セピア「君のことを、魔法の世界から迎えに来た。」


「僕を…?魔法の世界から……?」


セピア「そう。」


僕は頭でもおかしくなってしまったのだろうか…?