ついに…テストだ。
先生が次々とテスト用紙を配っていく。
僕はこの時ふと、思った。
「(魔法が使えたら…こんなテストなんて一秒で解けてしまうのに…。)」
流石にそんなずるい話はないだろう。
僕は、
現実から逃れたい…
言わば「現実逃避」したい…
と思っているときはよくこういう幼稚な事を考えてしまう。
なんてくだらないんだろうか。
僕は小さい頃から、魔法使いに憧れていた。
そう、僕の心はまだ幼稚だったのだ…。───
────
さあ!今は国語のテスト時間だ。
ぐだぐだしている暇なんてない。
早速問題に取りかかる。
…
「これは…
ひどい…」
