「俺が何かしたかよ?」 後ろから声がする。 「したかもよ。胸に手を当てて考えてみたら?」 胸でも頭でも足でもいいから どこでもいいから、ミサキさんのことじゃなくて あたしのこと、考えてほしい。 そう願うあたしは、いつだって片想いですか。 いつまで片想いすればいいの。 あたしは、剣士への想いを絶つと決めた。