「病み上がりだからダメだよ」 そう言って家を出てきた。 剣士と話したくなかっただけじゃなくて 単純に一人になりたかった、っていうのもある。 「はぁ....」 一人、公園のベンチに身体をまかせる。 いつ別れを告げればいいの? 何て言えばいいの? 「どーした美紅..、はぁ..はぁ」 「えっ、先生?!」 顔を上げると、そこには岸谷先生がいた。 凄く荒い息。 走ってきてくれたことがわかる。