「剣士、どうしたらいいの?」 「ん?......どした?」 剣士の声があまりに優しかったからか 涙が止まらない。 「あたし....、あたし剣士すきだよ.....」 「すきになっちゃったよ....」 毛布にくるまって、声を押し殺して泣く。 出来るだけ、剣士に迷惑かけたくないから。 「美紅、こっち向け。」 さっきとは変わって、落ち着いた声。 そう言われたけど、向けられない。 剣士はあたしに手を伸ばし、向けられる。 あたしの顔を抱え込んでる状態。 顔、近いです........