あたし、剣士の奥さんになれて良かった。



「美紅ー!お風呂あいたぞ」



「うん、......大好き!」


「はっ?」




「今、幸せだよ。奥さんにしてくれてありがとう。」



「俺も幸せ。美紅の旦那になれて良かった。美紅からキスしてくれたらもっと幸せ♪」



「はぁ?ここいいシーン!」



「いいムードにしたいの?あ、それで斗真の妹弟が欲しいわけだ?」



いいムード?!

まさかそんなっ!



「ちっ、ちがっ!」


「まぁ遠慮すんなよ!美紅からのお誘いが来るとは思いもしなかったわ」



誘ってないし!!



「おさそい、ってなに?」


斗真があたしの裾を掴んできいてくる。


お誘いの説明?!!


「えぇっとねー...。ゆ、遊園地のお誘いだよ〜!斗真も行きたいよね〜」



「ゆうえんち?!いくいくいく!!」


「誤魔化しやがって......」



斗真の後ろで睨んでいる旦那様。