正月の老人は命がけでモチを食う。

外人はクレイジーだと言うのだろう。

だけども私は年老いたとしたとて、毎年正月にはモチを食べて正月明けには今年も生きてみようかなと淡く実感したいと思う。

つまりモチという食べ物は死ぬほどうまいわけだ。寿命を縮める煙草がうまいとか、酒にしても急性アルコール中毒で死ぬ大学生がいるからこそ、魅力的であるようにも思う。

生きているという実感は死を意識したところからはじまる。

死は意外と、すぐそばにある。

蒟蒻畑でも、人は死ぬのだ。