観覧車に乗ってからしばらく無言だった。 すると、海翔くんが話し出した。 「あのさ、美海って好きな人いるのか?」 「い、いるけど… その人はあたしのことなんか眼中にないと思うけどね。」 「そうなんだ。 だったら俺が今から言うこと聞き流してくれていいから。」 「う、うん。何かな?」