時はたち、ライブ当日。
あたしは集合場所にいた。
沙祐里ったら相変わらず遅れてくるんだから…
今度こそびしっと言ってやらなきゃ!
「夏木~ごめんごめん服選ぶのに時間かかって…」
「もう!遅いよ~毎回遅刻してんじゃな~い」
「ごめんwwお詫びにアイス奢るからさ♪」
まあ奢ってくれるなら許してやるかww
「まあ奢ってくれるなら許すww」
「あ、これチケットね。ほらいこ!」
沙祐里はあたしの手を引っ張った。
「え、ちょっと早いよ沙祐里!」
「早く~沙祐里歩くの遅いよ~」
そんな事言われても元々歩くの遅いんだから、
しょうがないじゃん。
そこは指摘しないでほしかったなぁww
「分かってるって。沙祐里が速いんだよ」

