幼なじみは人気歌手

「まともな恋愛はないなぁ…けど小さい時に、



親しかった男の子はいたらしい。全然覚えてないけどね」



「ふーん親しかった男の子ね~♪もしかしたら再会!?



何てこともあり得るかもよ~♪」



沙祐里はあたしをからかうようにあたしを押した。



「再会!?ないないーwwだって名前はおろか、顔すら



覚えてないもんwww」



「えええ!もったいな~い!幼なじみなんでしょー!?」



「幼なじみとか言われても覚えてないもんww」



「なんだぁ~つまんないの…」



あたしだって覚えてたら必死で探してたよ。



けど覚えてないから探しようがない。



まあ昔の話だしまあいいか。



過去は振り返らないでおこう。



「あ!ねぇ夏木、紅~kurenai~のライブ今週やるらしい



んだけど一緒に行かない?チケット頑張って二枚とったの♪」



沙祐里はいきなりご機嫌になってチケットを出した。