~未来~                    「…」

「ねぇ未来っごめんねってば~」

「ねぇねぇ」と肩を叩いて謝ってくるこの人。

(もう他人と同じ)は私の目の前に立ちヘラぁと笑ってくる。

「まさか空斗君にばれると思わなかったの」

朝、メールの返事が来ないから心配して“この人”は迎えにきたといっていた。最初はインターホンごしに…

『未来ぅ~大丈夫』

『あなたの頭も大丈夫それからどちら様ですか』

『未来、ごめんって』

『…親友のかばんにコンドームをいれるような人と知り合いではありません』とこんな感じの言い合いを続けてたんだけど紀伊は諦めなくて…。

私は「はぁ~」とため息をつきドアを開けた。

「学校…行くんでしょう」

「うん」

そういって私たちは学校へ向かった。