甘くないチョコなんてあるわけないじゃん。

動揺してんのまるわかりだし。

そんな姿でも愛しく思う俺って。

おかしいのかな?

ぎゅっと抱き締めると、「きゃっ」と小さく漏れる未来の声。

ああ、もう俺、ホントにダメだ。

「好きだ」

気づいたら口から出ていた。

「ずっとっ未来のことばっかりっ…忘れらんなくてっ」

堪えていたはずの涙が俺の頬を伝う。

そんな姿、見られたくなくて。

俺は抱き締める力を強くした。