校門をでてしばらく歩いていると、隣を歩いている優のケータイが鳴った。

俺からは内容は見えないけど、そのメールを読んだ優の顔がニヤリと変わる。

「優?」

突然呼んだ俺に驚いたのか、優は持っていたケータイをさっと隠した。

「優??」

「いっいやっその、い、いろいろ頑張れよ!未来ちゃんと…。あっ…」

言い終わった優は明らかにヤバイといった顔をした。
「何で…知ってんの?」

「…っ!?えっ、いやぁ、俺帰るっっ」

そう言って家とは反対方向に帰る優。

気づいてあわててくるりと帰ってくる。

…お前はどこに帰るんだ。
今日の優は明らかにおかしい。何かそわそわしてるっていうか、こう…

明日の遠足を楽しみにしている子供…みたいな。


その疑問のこたえを、俺は明日知ることになるー…